会計ソフトは使った方が良いですか?


こんにちは。 先日ご相談者からご質問を受けました。 「いつも手書きで経理処理をしているのですが、会計ソフトは使った方が良いでしょうか?」

起業初期の方の中には同じようなお悩みを持つ方が多くいらっしゃいますね。 まず結論を先にお話しすると 「起業初期の段階では必ずしも会計ソフトを使う必要ありません」


ではなぜそうなのか、例を挙げて説明しましょう。




理由としては大まかに2つあります。


まず第1は会計ソフトの導入と月々の使用料です。 ビジネスによっても違いがあると思いますが、売上がまだそれほどでもないときはこの費用が負担になることがあります。

起業初期の段階では、売上(収入)に対しての支出の割合が増える傾向にあります。一言で支出といっても様々なものがありますが、ここで大切なのはあなたのビジネスを行う上で、どうしても欠かせない、削ることができない費用以外のものがどの程度含まれているのかということです。


例えば物品販売では物を仕入れなくてはいけません。体や顔、髪といった身体への施術においても、施術に必要なクリームやパック材、オイルをはじめとして、シーツやタオルなども必要なものです。そのほか場所を借りていたら場所代、電気水道ガスなどの費用といったものも発生するでしょう。 このようにどうしても削減できない支出とは別に、そのビジネスを行う上で欠かせないわけではないにしてもあれば尚良いという観点から、物品の購入だったり講座代だったりIT費用というものが発生することがあります。広告代がかかる場合もあるでしょう。 売上から見たときの支出がどれだけ発生するかで、そのビジネスの利益が変わってきます。 どうしても欠かせない必要経費に加えて、その他の経費がかかりすぎると当然利益分が減りますね。次のお客様を迎えるためにはその利益分から準備費用として支出を行います。つまり利益がある程度確保できていないと次の展開ができないということになります。 つまり最初から経費がかさみすぎるとビジネスが廻っていかない、資金繰りがうまくいかないリスクがあるということです。これは今後ビジネスが続けられかどうかにも関わってくる大切な視点です。 ですから起業初期はあまり経費をかけすぎずにうまくビジネスを廻していけるかを考えるのがポイントでもあります。

そして第2は、多くの場合起業初期では会計処理の作業量がそれほどでもないということ。


作業量としても一概には言えませんが、1週間分をまとめてやっても2時間程度で済むような場合はこれに当てはまります。


先ほどのご相談者(仮にAさんとします)の場合で考えてみましょう。 Aさんは自宅サロンで週に10人程度のお客様にサービスを提供しています。お客様から料金をいただく場合はすべて現金ですし、Aさんのサロンで使うもの、必要なものもすべて現金での支払いです。


Aさんは1週間に1回帳簿をまとめています。売上帳の作成や経費の支払いの記帳もここで行います。


この段階までは、会計ソフトを使っても使わなくてもそれほど差はありません。会計ソフトを使った方が良いのは、この先損益計算書や貸借対照表といった決算、申告に必要な書類を作成する場合です。これらの書類は会計ソフトを使った方が簡単に作成できますので、この点で時間の短縮や効率化を図ることができます。


しかし、起業初期でそれほど多くの経理作業がない場合や、単純な会計処理で済む場合には、手書きの方法やインターネットで無料のアプリを取り込むなどのやり方でも十分に対応できます。 また会計の基礎知識がない上にアプリに慣れてしまうと、ビジネス全体を把握する視点が育ちにくくなる恐れもあります。 こういったことから起業初期においては、必ずしも会計ソフトが必要とはいえません。そのビジネスが軌道にのって利益を確保できてから、会計ソフトの導入を考えても間に合うといえるでしょう。





私が起業した頃は、一般向けに発売されていた弥生会計という汎用ソフトが主流でした。今でも弥生会計は広く使われていますが、IT化に伴い年々良い会計ソフトが出てきていますね。 そして使い勝手も