檀家をやめることの選択


40代シングル、遅咲きの女性が 人生を浮上させる応援をしています。

スマイルライフデザイナーのひさよです



先日主人の実家から地元のお寺の檀家をやめたよという電話がありました。


お寺の問題や郷里のお墓のことは前から私たち夫婦と義両親との間で意見が違っていて、


ここ数年間は結論が出なかった問題です。


田舎ではお寺と各家との関わりには根深いものがあります。たとえお寺の中に家族や一族の


お墓がなくても、お寺がその土地にそれなりに影響力をもつこともあるからです。


義実家のお寺との関わりやこれからのお墓管理をどうするか?


この問題に親子で向き合うことができたのは、祖母の葬儀でのことがあったからでした。


お墓を引き継がないという気持ち

家の長男である主人が望んでいたのは、お寺とは縁を切ってお墓は今の親の代までにすると


いうこと。簡単にいうと主人がお墓を引き継がないということです。


先祖を敬わないとか、お墓が嫌いというのではなくて、保守的な村の中でのお寺に支配され


た制度やお墓のありかたに主人は疑問を持っていたからです。


義実家の家は一族である本家や分家がまとまって一つの大きなお墓を造っています。そして


お墓の管理も一族の中で当番制でやるような仕組みです。


義実家がお寺とは縁を断るという場合、義両親の骨を埋葬するまではそのお墓との関わりを


残す一方、お墓自体は一族の方で管理するよという感じです。


これは厳密にいうと墓じまいをするわけではないのですが、義両親が亡くなった後はその


お墓とのお付き合いをしないということになるので、墓じまいのようなものになるのだろう


と思います。


一般的には檀家でなくなるということはその代で墓じまいをするか、新しいお墓を買って


そちらに移すということを意味します。


お寺と檀家の関係

そもそも檀家であるというのはどういうことでしょうか?


日頃の会話で「うちは檀家だから」という言葉が良くでますが、檀家とはその家(つまり


代々のお墓)が特定のお寺に帰属しているという状態を言います。


ウィキペディアによれば

檀家制度とは、寺院が檀家の葬祭供養を独占的に執り行なうことを条件に結ばれた、寺と


檀家の関係を指しますのだそうです。


そしてそれは、江戸幕府の宗教統制政策から生まれた制度であり、家や祖先崇拝の側面を強


く持つとあります。(ウィキペディアから抜粋)


お寺が先祖代々のお墓を管理し葬祭の儀式を執り行う代わりに、その檀家であるその家の主


または承継者は、お寺への寄進やお寺を維持存続させるためのお布施をします(これを檀家


の務めといいます)。


檀家の引継ぎはお墓の引継ぎ同様に誰でも行えるのですが、檀家をやめる時はそう簡単に


行えるというものでもありません。


檀家をやめるきっかけ

そもそも義実家のお墓は裏山のふもとに一族のお墓としてぽつんと一つありました。


結婚当初はこの家は檀家ではないのだろうなと私は考えていました。


それでも田舎ではお寺の境内にお墓があるなしに関わらずお寺は特別な存在となっていて、


お寺さんの言うままに寄進やお布施はするというのが慣習です。そしてそれを断ると


日常生活にも支障が出ることもだんだんと様子が分かってきました。


そういう田舎での日々の生活とは切っても切り離せないお寺さんですが、ここ数年は義実家


の周囲でもお寺さんは本当に必要なのだろうかという疑問を持ったり、見直しを考えている


人も増えてきているそうです。


多くのお寺はそうではないと思いますが、個人的な理由でお布施を強要するそこのお寺さん


の姿も背景の一つであったと思います。


また数年前に亡くなった主人の祖母の葬儀でも疑問視するようなことがありました。


そしてそのことがきっかけで主人と義両親の間で檀家を離れる話が出て、これからのお墓


の向き合い方を見つめなおすことになりました。

檀家を離れるには

一般的にお寺の中にお墓がある場合、墓じまいや改葬(お墓の引っ越しのこと)の理由が


あって、そのお寺の檀家を離れることになります。


墓じまいでも改葬でもお寺の住職に許可をもらってからの手続きとなるのですが、その場合


はお寺から檀家を離れる場合の費用としてお金を要求されることがあります。


このお金については法的な根拠はなくてお寺さんの考え方次第で要求されるものですし、


金額もお寺さんによって決められるのです。


お金で解決ができる場合もあれば、そうはならない場合もあります。たとえばお寺さんの方


から拒否されたり、話し合いに応じてくれないという場合です。


その場合は話し合いを重ねる必要がありますが、お寺さんにも檀家を失うことは死活問題に


もなりますので容易には応じてくれないという話は良く聞きます。


昨今ではお寺さんとの間にトラブルを発生させているお宅も多いようです。


お寺さんと話をするときに、なぜ墓じまいをするのか、檀家を離れるに至った理由について


誠意をこめて丁寧に伝えるという姿勢がもっとも大切なことですが、それでも話がすすまな


い場合は第三者の手を借りることも必要です。


義実家の場合は、一族の長老である本家筋を通してお寺さんと話を進めていきました。その


結果、トラブルには至らず、お寺の檀家を離れることに理解を示してくれる結果となりまし


た。


お寺さんとのつきあい方

お寺と檀家の間に入って、檀家を離れることに手を貸してくれる士業の方もいます。


話がこじれるのが嫌だからと墓じまい代行サービス業者を利用する人もいます。しかし、


その場合はお寺さんとの交渉や連絡は業者は関わらないことが多いと聞きます。


ですから話をこじらせないためにも、同じような檀家の方やお寺さんと縁のある方を間に


立てた方がうまくいきやすいですね。


どのような場合でもまずはこちらが誠意を見せるという姿勢を示すことが大切です。


そしてそのようなことにならないように、日頃から誠意と感謝をもってお寺さんと


お付き合いしていくのが、最終的にはお寺さんとの話を円滑に進ませるカギとなると思いま


す。


最終的には引き継ぐ人が考える

主人の家は祖母の葬儀のことがきっかけとなり、親子でこれからのお墓のことを考えること


になりました。


お墓をもつ、もたない、お寺の檀家になる、ならないは個人が自由に決めて良いことだと思


います。


家としてお墓とどう向き合っていくのか、お墓をもってご先祖様や両親、家族の供養をする


のか、あるいは家としてではなくて個人個人で向き合うのかを家族で話をするのが良いので


はないかと思います。


ご先祖を敬う気持ちを大切にしながらも、形や様式にこだわらず家族それぞれのスタイルで


の供養を考えるというのも今の時代に合っていると思います。


知り合いの葬儀に参列したり、お盆やお彼岸にお墓詣りをする機会などもあるので、


きっかけをみつけて親子で話をするのが良いですね。



ご意見などお気軽にお寄せください

© 2023 トレイン・オブ・ソート Wix.comを使って作成されました