もしも有利な投資話があると言われたら(お客様の声)

今回のお話は2年前のこと、都内に住むMさんのお話です。 仲の良いお友達の紹介で専門家のAさんと親しくなり、そのAさんから金融商品を買ってよいかどうか迷われているということで、お話をお伺いしました。 Mさんは定年が近いご主人とお子様との4人家族です。 証券会社を通じて余裕資金の中から株式投資をしていて、既にある程度の金融資産をお持ちというお話でした。 ご主人の退職が近いので老後のために色々準備したいと投資にも積極的なご夫婦です。 Mさんはご主人と一緒にこのAさんのお話を聞き、大きな儲けになるというある金融商品を勧められたそうです。しかし、なぜこの金融商品が良いのかについてデータ等を裏付けにした科学的な根拠がなく、政治家などの著名人が引き合いに出されたことに戸惑いを覚えて、気持ちがすっきりしませんでした。 Mさんはそのお話を信じて良いかどうか分からずに、以前からたょりにしていた占い師にも相談したそうです。Mさんの戸惑いとは裏腹に、ご主人はこの話に積極的で、大きな投資話というのは(今回のように)一見リスクの高いものであるからそこを怖がっていたら投資はできないとお考えでしたので、私のところにご相談に来られたのでした。

一連のお話をお聞きして、Mさんにはこの金融商品にはどのようなリスクが想定されるのかをお話し、そのことを含めて細かなことをAさんにきちんと説明してもらうこと、その他の疑問点の解明、それからこの金融商品を斡旋しているAさんが所属している会社(団体)についての疑問点などお話しました。


まず今回のようにいわゆる一攫千金を狙った投資の話でないにしても、投資を行う上では幾つかのことをチェックする必要があります。

そのひとつ目が、どのようなリスク要因があるかがきちんと説明されているかということです。 リスク要因とは政治的なリスク、経済的なリスク、時間的なリスクなど様々なものがあります。証券会社で株や投資信託を購入する場合でも、必ず商品にはどのようなリスクが存在するのかということをあらかじめ説明を受ける必要があります。 実は今回のMさんが勧められた金融商品というのは海外がらみの商品で、お話を伺った限りでは、政治的なリスク、治安のリスク、経済的なリスク、(MさんはおろかAさんもその地域に関する情報が豊富でなかったことから)地勢的なリスクと4つ以上ものリスクを抱えたものでした。 しかし、そういったリスクについての説明が殆どなかったことやMさんが問いただしても著名人の名前を出して説明をはぐらかせようとしていたことがマイナス要因だったと思います。 よく著名人や芸能人の〇〇さんが勧めているとか、政治家が絡んでいることを盛んにアピールして金融商品を勧めるという話を聞いたことがあるかと思いますが、著名人や政治家が勧めていたとしてもそれ自体が悪いわけではありません。 しかし、先ほどの例のようにリスク要因の説明が十分になされないままに有名人を出して殊更商品を勧めているかどうかを気に掛ける必要があります。


著名人を引き合いにだすことで、プラスの効果を得られる、つまりは警戒心を薄めることにもなりますから、その点については意識した方が良いでしょう。




次にリスクも含めてですが、金融商品がどのような点で優れているのか、購入し保有することでどのようなメリットがあるのか、それがどの程度なのかについてデータを交えてきちんと説明してもらう必要があります。 今回のMさんの勧められた商品ではその点でも十分な説明がなされずに、今が買い時とか必ず数倍になるとか根拠のない説明に終始してしまっていることも適切とは判断しえないものでした。 更には金融商品の斡旋、販売には法律上の取り決めがあり、このAさんの所属する会社がそれを順守しているかどうか、この金融商品の斡旋の内容についても判断材料の一つになります。 その後Mさんは私からのアドバイスを元に疑問点をまとめ、Aさんに問いただしました。そしてその回答を踏まえて再度ご主人とともにAさんとの話し合いになりました。 最終的にはMさんご夫婦が納得のうえAさんから勧められた商品をお断りしたとご報告がありました。 現在は、ご主人の退職金によって住宅ローンをすべて返済し、Mさん、ご主人ともにそれぞれのペースでお仕事を続けられているようです。投資については、以前から取引があった金融機関を通じて、無理に過度なリスクを負わずに続けられているとお話されていました。 Mさんからご感想をいただきました。 今回のようにもうけ話を勧められても、それが正しく判断できる材料がなく、途方に暮れていました。何となく胡散臭い気はするものの、どのような点で胡散臭いのかとか、危ないのかということをリスクの点や、会社の組織体制、責任のありかなどを含めて具体的に説明していただいたことが大変良かったと思います。またこのようなことが起きても、私たちがどのような法律で守られているのか、法的に損害を求める方法なども詳しく教えていただき、助かりました。今後は投資をする際には十分に考えて行いたいと思います。ありがとうございました。

60歳の時の退職金で、住宅のローンを完済する計画を既に立てていました。  品取り扱いの資格をお持ちの方なのでしょうか? お手数ですが教えて頂けると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。