iDeCoや確定拠出年金では老後不安はなくならない

約1年前のことですが、ある会社から年金を特集する雑誌(冊子)が発刊されました。


タイトルは「お金のプロに全部聞いたら年金の不安がなくなりました!」というものです。 私もこのタイトルに興味を覚え思わず手に取って購入しました。 この雑誌には年金の基本的な事柄から、自分年金の作り方、確定拠出年金、iDeCoまで含めて年金に関するほとんどの事柄が網羅されています。 もちろん今やこのような知識は本や紙媒体に限らず、ネットやユーチューブからも入手可能ですので、そこから情報を仕入れることはできます。 昨年は特にコロナの第1波のころ、株価がかなり下がりました。残業代や出勤日数の低下もあって会社の給料も下がり、これからのことを考えなくてはという風潮から投資塾やiDeCoを利用した投資セミナーが大流行りでした。 昨年からは特に20代から40代にかけて、確定拠出年金に加入する人が増え、年金加入者が増えたというニュースも聞かれました。 日本という国は特にある一方向で世論が盛り上がると全体意見や総意がその方向に流れるという傾向が強い国です。 これはどういうことかというと、世の中がこぞってこのような確定拠出年金iDeCoを利用しての投資スタイルが有効だという世論が出てくると、みんな一斉にその方向に走り出すということを指します。 別の言い方をすると集団意識が強い国ですので、誰かがそれを始めるとみんなで右に倣えでその方向に走るということがよくあるのです。 ところで今では当然のこととして老後資金を作るための一つのステップとなっているiDeCo確定拠出年金ですが、これをやっていることで老後は安心できるとか、将来の自分を守ることができるとかは今では言えない状態になっています。


ここで使われている制度というのは、NISAと比較して融通性が乏しく、60歳まで動かすことができない仕組みです。いわゆる旧来のお金のプロと称する人たちは、確定拠出年金iDeCoが60歳まではおろすこと、使うことができない仕組みであることがおすすめポイントであると出張してきたのですが、今のような世の中の変化が加速している時代であり、将来性の不確実な世の中ではそれらがどこまで通用するのかは非常に疑わしい状況になってきています。 このような状況では始めたり止めたりが簡単にできるもので、駄目ならばすぐに撤退することができるくらいの柔軟性がないとかえって負担となり、刻々と変わる状況に対応できません。 つまり柔軟性に欠けるだけでなく、数十年後の未来がこれらの制度で買うことができるという前提のもとに成り立っているiDeCoや、確定拠出年金は個人的にはお勧めできないのです。私がお金に関するご相談を受けてからこのかた今に至るまで、実はご相談者にiDeCoをお勧めしたことが一度もありません。 個人的には10年ほど前に正社員でいたときに会社が導入した確定拠出年金に加入し、運用していた時期もありますが、選択肢の乏しさや手数料ばかりが高く、運用成績が伴わないことからその後脱会に至りました。 従来のお金の仕組みが大幅に変わろうとしている世の中で、1つのやり方に拘るのは大変リスクが高いと思います。これならば安全という資産運用のやり方が大きく変わってきているということを早く気づいてもらいたいと思います。